反原発「緑の党」、州都の市長に 独・シュツットガルト
【ベルリン=共同】ドイツ南西部シュツットガルト市長選の決選投票が21日行われ、反原発を掲げる環境政党、90年連合・緑の党から立候補したフリッツ・クーン氏(57)が保守系無所属の対立候補を破り当選した。
シュツットガルトはバーデン・ビュルテンベルク州の州都。ドイツ・メディアによると、緑の党の出身者が州都の市長に当選したのは初めて。
シュツットガルトは自動車大手ダイムラーの本社を抱えるなど、ドイツの産業中心地の一つ。これまではメルケル首相の与党、キリスト教民主同盟出身者が約40年にわたって市長を務めていた。
バーデン・ビュルテンベルク州では昨年3月下旬、東京電力福島第1原発事故後に行われた州議会選で緑の党が躍進。クレッチュマン氏が緑の党初の州首相に選出された。
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