生活費10万円未満が4割 山形県の避難世帯調査
東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故で、福島県などから山形県に避難している全世帯を対象に、山形県が生活状況を尋ねたアンケート結果が16日、分かった。1カ月の生活費が10万円未満の世帯が4割に上るなど、資金面を中心に避難生活が依然厳しい状況にあることが浮き彫りになった。
山形県には1日現在、全都道府県で最多の1万1121人が避難している。アンケートは昨年10月に続き2回目で、10月中旬から下旬にかけて全3855世帯に郵送し、1275世帯から回答を得た。
アンケート結果によると、1カ月の生活費は5万円以上10万円未満が34.2%で、5万円未満が6.7%。20万円以上は13.6%しかなかった。
健康状態については、「疲れやすく体がだるい」が39.1%で昨年(27.8%)より増加。「イライラする」「頭痛や胃痛がする」「飲酒や喫煙の量が増えた」も昨年を上回った。
一方、「よく眠れない」「憂鬱で気分が沈みがち」「ささいな音や揺れに反応する」は減少。
住居に関する悩みでは、51.7%が「入居期限がある」を挙げ、「住み替えが認められない」も31.8%あった。
避難生活の期間については、「わからない、未定」が34.3%、「借り上げ住宅の提供が続く限り」が23.5%、「山形県内に定住したい」が17.3%だった。〔共同〕