米ニューズ、ヤンキース傘下の放送局に49%出資
【ニューヨーク=小川義也】米メディア大手ニューズ・コーポレーションは20日、米大リーグの人気球団ヤンキース傘下の放送局YESネットワークに49%出資すると発表した。YESはヤンキースの本拠地であるニューヨークと周辺の4州でヤンキース戦などを放送している。ニューズは出資により、スポーツ専門ローカル局のネットワークを拡充する。
出資額は明らかにしていないが、ニューズ傘下の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、YESの企業価値は約30億ドル(約2450億円)。ニューズは3年後に出資比率を80%まで引き上げる権利も得た。
YESはヤンキースの球団持ち株会社が6割を出資して2002年に開局。大リーグ球団自らが放送事業に進出する先駆けとなった。ニューズは米国内でスポーツ専門のローカル局20局を傘下に持つが、ヤンキース戦という「キラーコンテンツ」を持つYESを加えることで、地域密着型のスポーツコンテンツ事業を強化する。