明電舎、ミャンマー変圧器大手への出資検討
明電舎は17日、ミャンマーの変圧器製造大手、AGE(ヤンゴン市)への資本参加を検討すると発表した。2013年3月にも出資契約を結ぶ見通しで、鉄鋼総合商社のメタルワン(東京・港)と共同出資する。出資額や出資比率は現時点で未定。都市化により電力インフラの整備が進むミャンマーや東南アジアで、品質の高い変圧器の生産や販売を進める。
15日にAGEとの間で今後の資本参加を視野に入れた技術提携契約を結んだ。今後、メタルワンを交えた3社で資本参加に関する協議を詰める。出資が決まれば、ミャンマーの電力インフラ企業に日本企業が資本参加する初の事例となる。
AGEは変電所向けの中型変圧器に強い。明電舎は電力を安定的に供給できる高品質な大型変圧器の技術とAGEの生産拠点や販売網を活用し、現地で安定した送配電網の構築を担う。変圧器に使う電磁鋼板を供給するメタルワンと協力して調達網も広げる。今後、ミャンマーだけでなく他の東南アジア諸国で大型変圧器などの販売も検討する。
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