トルコ航空CEO「トルコを世界の航空路線の拠点に」
トルコ航空のテメル・コティル最高経営責任者(CEO)は29日午後、第14回日経フォーラム「世界経営者会議」(主催=日本経済新聞社、スイスのビジネススクールIMD、米ハーバード・ビジネス・スクール)で講演し、航空業界の成長市場は欧州―北米路線から中東やアフリカ、東アジア方面などにシフトしており、地理的にその中心にあるトルコは世界の拠点になる可能性を持っていると述べた。
コティルCEOは現在の航空業界の市場を約5000億ドル(約40兆円)と指摘。ソマリアやルワンダなど他の航空会社が就航していない地域にも進出したことなどを挙げ、今後の路線拡大に意欲を示した。
日本での事業展開については「日本政府との調整が必要だが、東京-イスタンブール路線を、現在の1日1便から2便に増やしたい」と話した。
航空運賃に対しては「高く設定しすぎると客が逃げてしまう。運賃は実質、顧客が決めるものだ」と指摘。「航空機は離陸した段階で勝者と敗者が決まる。空席がある状態で飛ばすとコストが増える」と、サービス充実による顧客満足度向上の重要性を述べた。