関電、大飯原発の断層を追加調査 2月中旬までに
関西電力は22日、大飯原子力発電所(福井県おおい町)の敷地内を通る断層(破砕帯)の追加調査の実施計画をまとめ、原子力規制委員会に提出したと発表した。敷地内で見つかった地層のずれの周辺などを来年の2月中旬までに調べる。調査終了後に最終報告書を策定する。
一部の専門家が活断層と指摘した海岸付近の地層のずれを調べるため、周辺を掘削したり掘り広げたりする。これとは別に、敷地南側でも破砕帯とずれの関連性の有無を調べる。
今月2日に現地調査した原子力規制委は「事業者の調査に不備があった」として、関電に追加調査を指示していた。
関電の計画を受け取った原子力規制庁(規制委の事務局)の小林勝管理官は「工程は事前に委員や外部専門家の了解を得ている」とし、早急に調査を進めるよう関電に要請。委員らによる現地調査は「12月末にも確認に行って評価する」との計画を示した。
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