7日の三陸沖の地震、ほぼ同時のM7級2つ 東大地震研分析
東京大学地震研究所は12日までに、7日に三陸沖で起きたマグニチュード(M)7.4の地震が、M7級の2つの地震がほぼ同時に相次いで発生した可能性が高いという分析結果をまとめた。
地震計の波形を分析した結果、最初に三陸沖の日本海溝の外側(東側)で断層が圧縮されて上下にずれる逆断層型地震(M7.1)が発生。10~20秒後、海溝の内側(西側)で断層が引き延ばされてずれる正断層型地震(M7.2)が起きた可能性が高いとわかった。
最初の地震に誘発されて2番目の地震が起きたとみている。
東北地方では、海側の太平洋プレートが陸側のプレートの下に潜り込んでいる。東日本大震災発生後、プレートにかかる力が変化し、日本海溝の外側のアウターライズと呼ばれる領域でM8級の正断層型地震が起きることが懸念されている。
気象庁は7日の地震発生当初、正断層型のアウターライズ地震としていた。M8級のアウターライズ地震が今後起きる可能性は依然としてあり、引き続き注意する必要があるという。