経団連会長、原発ゼロ「実現困難」「技術発展止まる」
経団連の米倉弘昌会長は10日午後の記者会見で、民主党が将来の原子力発電への依存度について「『原発ゼロ社会』を目指す」とした提言をまとめたことについて、「原発ゼロという決め打ちは、実現困難だ。多様なエネルギー源を維持し、発展させていくことが日本経済の成長には必要だ」と述べた。
さらに、2030年代に原発稼働ゼロという数値目標について「どういうステップでやるのか」と疑問を呈し、その上で「原発における日本の技術は世界的に貢献している。原発ゼロの目標を定めれば、これ以上の技術発展は望めない。人材も流出する。日米関係にも影響する」と強調した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕