「脱原発法」求め全国組織 大江健三郎氏や坂本龍一氏
ノーベル賞作家の大江健三郎氏ら作家や弁護士らのグループが22日、記者会見を開き、2025年度までのできる限り早い時期に全原子力発電所を廃止するとの「脱原発基本法」制定を目指し、「脱原発法制定全国ネットワーク」を設立したと発表した。
代表世話人は大江氏のほか、宇都宮健児・前日本弁護士連合会会長や音楽家の坂本龍一氏、茨城県東海村の村上達也村長らが務める。各政党や国会議員に、法案を早期に国会に提出して可決するよう働き掛ける。
ネットワークが作成した法案要綱によると、原発事故が起きた場合の被害の大きさや、放射性廃棄物の処理方法が決まっていないことなどから、「(原発は)エネルギー安全保障上、極めて脆弱なシステム」と指摘。
遅くとも20~25年度までに脱原発を実現するほか、新設・増設や40年を超えた運転の禁止、使用済み核燃料の再処理停止を求めている。〔共同〕