早大投資サークルOBらを強制調査 相場操縦容疑で監視委
早稲田大の投資サークルのOBらがインターネットの株取引で不正に株価をつり上げた疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が男数人の関係先を金融商品取引法違反(相場操縦)容疑で強制調査していたことが15日、関係者への取材で分かった。監視委は刑事告発も視野に実態解明を進めている。
関係者によると、東京都内の30代のOBらは数人のデイトレーダーのグループ。虚偽の買い注文を大量に出し、その後に取り消す「見せ玉」と呼ばれる手法などで株価を不正につり上げ、保有株を高値で売り抜けた疑いがある。昨年2月からの約半年間に、少なくとも数百万円の利益を得たとみられる。
早大の投資サークルを巡っては、2009年にも同じ手口で株価を不正につり上げたとして、東京地検特捜部が別のOBの男ら3人を証券取引法(現金融商品取引法)違反(相場操縦)容疑で逮捕、起訴し、有罪判決が確定している。
監視委が今回強制調査した男も同じ投資サークルに所属していたという。監視委は男らの自宅など関係先から押収したパソコンなどの解析を進めている。