リトアニア、原発計画を当面継続 第1党の野党党首が方針
14日のリトアニア議会選で第1党となった野党・労働党のウスパスキフ党首は、日立製作所が事実上受注したビサギナス原発の建設計画を当面は継続する方針を示した。コストなどを精査し、最終的に国民投票で原発計画の是非を改めて問う可能性に言及した。
ロシア紙イズベスチヤで明らかにした。労働党は議会選での得票率が約20%となり、野党連合で形成する次期政権の中心となる見通し。
14日に実施された国民投票では原発建設への反対が62%に達したが、同党首は「国民投票は国民の助言であって、命令ではない」と指摘。建設コストや原発によるエネルギー料金などを調べ、国民投票を再度実施すべきだとの考えを示した。国民の利益とならないと明らかになれば計画を中止するとも表明した。(モスクワ=金子夏樹)
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