大飯原発「疑い強ければ停止」 10月に断層調査
原子力規制委員会の田中俊一委員長は26日の記者会見で、関西電力大飯原子力発電所(福井県)の敷地内に断層が存在する疑いがあるとの一部専門家の指摘について、「早急に調べ、結果が黒や濃いグレーのときには(運転を)止めていただく」と話した。断層があり、将来動く可能性が強いと判断した場合、原発が稼働中でも停止を求める考えを示した。
大飯原発は10月下旬に委員らが現地調査する。原発を稼働したまま調査できるという。規制委は日本原子力発電敦賀原発(福井県)など断層の疑いが指摘された他の原発についても今後、現地調査する方針だ。
大飯原発の断層については、過去の関電の調査資料が足りず、断層が動かない証拠を明確に示せなかった。このため経済産業省原子力安全・保安院は7月、関電に現地調査を指示した。その後発足した規制委は、関電に任せず自ら調査する方針を示していた。
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