原賠法改正進まず、課題置き去り
原子力発電所の事故が起きた場合、だれがどうやって賠償するかをさだめた原子力損害賠償法の見直しが滞っている。原発を将来のエネルギーとしてどう位置づけるか、政府の方針が固まらなかったからだ。東京電力福島第1原発の事故であらわになった多くの課題は置き去りになっている。
「無理に変な結論を出されるより待ったほうがいいかもしれない」。ある大手電力会社の首脳は進まない原賠法の改正作業にあきらめ顔だ。
昨年8...
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