放射線審、2年ぶり会合 食品などの基準議論
放射性物質による健康被害を防ぐための基準を科学的に検証する国の放射線審議会が4日、約2年ぶりに会合を開き、広島大と福島県立医科大で副学長を務める神谷研二氏を新たな会長に選んだ。今後、関係省庁の諮問を受けて食品などで設けている基準の妥当性を議論する。
神谷氏を含む8人が委員に就任した。同審議会は文部科学省に設置されていたが、東京電力福島第1原子力発電所事故をふまえ、2012年9月に原子力規制委員会に移管された。規制委の田中俊一委員長は会合で「放射線とどう向き合うべきか合理的な基準と説明が求められている。率直かつ活発に、科学的に審議いただけるようお願いする」と話した。