奇跡の一本松、9月12日切断 保存に向け防腐処理
陸前高田市、募金呼びかけ
東日本大震災の大津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」が来月12日に切り倒され、保存に向けた防腐処理に入ることが29日、市関係者への取材で分かった。
当日はセレモニーも開く予定で、震災2年を迎える来年3月11日までに元の場所に立て直すとしている。
市によると、高さ約27メートルの一本松を根元から切断して幹を5分割。芯をくりぬき、防腐処理を施す。その後、金属の心棒を通して立ち姿のまま保存する。
保存費用は約1億5千万円。市はホームページや交流サイト「フェイスブック」で募金を呼び掛けている。〔共同〕