コメのセシウム、4万地点で検査へ
政府は12日、2012年産米の放射性物質検査を福島など17都県の約4万地点で実施することを決めた。検査地点を昨年の10倍以上に増やし、今年10月から厳しくなるコメの放射性セシウムの基準値に対応する。基準を超えたコメが検査をすり抜ける事例が昨年相次いだ反省も踏まえ、検査態勢を大幅に強化した。
セシウム基準値は出荷制限の判断に使われ、コメの場合は従来の1キログラム当たり500ベクレルから10月以降は100ベクレルに引き下げられる。12年産米の検査は、基準値の半分の50ベクレルを超えるセシウムが11年産米から検出された地域と、その周辺で重点的に実施する。こうした地域は農家ごとに水田の1地点以上を調べる全戸検査を原則とする。全戸検査は福島、宮城、茨城、栃木、群馬各県の一部地域が対象となる。〔共同〕