星出さんがナイスキャッチ こうのとり、宇宙基地に
日本の無人輸送機「HTV(愛称・こうのとり)」3号機は27日、高度約400キロの軌道を回る国際宇宙ステーションに到着した。長期滞在中の星出彰彦さんらがロボットアームを操作し、HTVをつかんだ。日本人飛行士が国産輸送機を宇宙で出迎えるのは初めて。
27日午後9時20分すぎ、ステーションの下方約10メートルに並走した状態のHTVを飛行士が操作するアームでつかんだ。情報確認に時間がかかり当初予定より約20分遅れたが、無事つかめた。
金具で固定したうえで電力・通信系を接続。28日未明にドッキング作業が完了する予定だ。その後、ハッチを開き、宇宙飛行士が入室、荷物をステーションに移す。
HTVは今月21日、国産大型ロケット「H2B」3号機に搭載して種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられた。9月7日、ステーションから不用品を回収して離脱し、8日に大気圏に再突入して燃え尽きる。