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「株式会社ライブドア」が消滅、親会社NHN Japanに吸収へ

ポータルサイトは存続、データセンター事業は別会社として維持

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NHN Japanは2011年11月7日、100%子会社であるライブドアを同社に吸収合併すると発表した。実施は2012年1月1日。一時はインターネットベンチャー企業の代表的存在として脚光を浴びたライブドアが、企業名としては消滅することになる。

現在のライブドアは、ポータルサイト運営事業とデータセンター運営事業の2つの事業を持っている。このうちポータルサイト運営事業は、今回の合併によりNHN Japanの一部門となる。ポータルサイト「livedoor」は引き続き提供される。一方、データセンター事業は吸収合併の対象としておらず、2012年1月1日付でライブドアから「データホテル」に社名変更し、NHN Japanの子会社として事業を継続する。なお、NHN Japanは今回の合併と同時に、同じく子会社であるネイバージャパンも吸収合併する。

NHN Japanのオフィスは東京都品川区大崎にあり、ライブドアのオフィスは東京都新宿区西新宿にある。合併後も当面はそれぞれのオフィスで業務を継続し、2012年秋をめどに東京都渋谷区の「渋谷ヒカリエ」にオフィスを集約する予定。

企業名、ブランド名としてのライブドアの発足は1999年にさかのぼる。当初は前刀禎明氏が率いる無料ISPサービスを事業としていた。2002年に同社が経営破綻した後、堀江貴文氏が率いるオン・ザ・エッヂがライブドアの事業を譲り受けた。その後、オン・ザ・エッヂは2004年に社名をライブドアに変更した。

堀江氏率いるライブドアは事業を急速に拡大・多角化させ、プロ野球への参入やニッポン放送の買収を試みるなどネット関連以外の分野でも影響力を見せていたが、2006年1月に堀江氏らが証券取引法違反の疑いで逮捕されて以降、経営陣の交代やグループ会社の分離、上場廃止などが相次いで起こった。

その後ライブドアは、2007年にライブドアホールディングス(現LDH)に社名変更した。この際、ポータルサイト運営事業とデータセンター運営事業などは、新たに設立されたライブドアとして分離している。これが現在のライブドアである。LDHは2010年4月に、ライブドアの全持ち株をNHN Japanに売却することを発表。ライブドアはNHN Japanの子会社となっていた。LDHはその後、2011年8月の株主総会で解散を決議した。

(日経パソコン 金子寛人)

[PC Online 2011年11月7日掲載]

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