スズキの印工場、来週前半に再開 州警察500人が常駐
【ニューデリー=岩城聡】スズキのインド子会社マルチ・スズキは14日、先月18日の暴動で生産を停止している印北部ハリヤナ州のマネサール工場を来週前半に再開すると決めた。工員の安全確保のため、州警察による警備部隊約500人が常駐する。
マルチ幹部によると、暴動後に多くの工員がいなくなったり逮捕されたりしたことから、管理職の班長クラスによる溶接やプレスなど部分的な工程から再開する。「安全確保と契約工を含めた人員確保に時間がかかり、操業停止前の状態に戻るにはさらに1~2カ月が必要」(同幹部)としている。
いまだに暴動の脅威を感じる工員も多く、マルチ幹部は州首相らとの会談を通じ警備の強化を要請していた。
スズキの鈴木修会長兼社長は22日からインドを訪問する予定。安全面を考慮しマネサール工場の訪問などは計画されていないという。
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