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観光や防災連絡…17言語、5人で同時会話できる翻訳アプリ

NICTなど国際研究チームが無償公開

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独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は多言語に対応した音声翻訳アプリを国際研究チームと開発、無償で一般公開する。NICTが独自に蓄積した言語データを基に、他国の研究機関の音声翻訳サーバーと通信できるプロトコル(通信手順)を開発、これまで音声入力で6だった言語数を17に増やした。5人同時に異なる言語で会話することができる。今週中にも、アイフォーン向けアプリとして全世界で提供する。今年中にはアンドロイド端末への対応も見込む。

NICTは世界23カ国、26の研究機関と連携、各国のサーバーの音声翻訳サーバーを相互接続できるプロトコルを開発した。世界各国の研究機関の言語データが蓄積されたサーバーを結ぶことで、5人がスマホに話しかけても自動翻訳できるようにした。自動翻訳した内容は、各自の端末の画面上で文字で表示したり、音声で伝える。音声入力は17言語に対応する。3秒間の音声の場合で、翻訳にかかる時間は、伝送時間を除き翻訳処理で3秒ほど。日本国内では、観光地でガイドが発する日本語を複数の言語を話す観光客それぞれに提供できるほか、震災時に自治体などが日本語を複数の言語に翻訳して提供するなどのサービスを想定している。

NICTは、民間企業とのライセンス契約を広げ技術移転を進めるほか、提携する研究機関を広げ対応言語を増やす計画だ。一般ユーザーに自動翻訳サービスを提供したい民間企業は独自のサーバーを用意、NICTやNICTが連携する各研究機関にライセンス料を支払うことでそれぞれの言語データを利用することができる。

多言語に対応する音声翻訳サービスは一国が蓄積する言語データでは限界がある。他の国や大学の研究機関と連携し音声データを相互利用するため、NICTが中心となり2010年にユニバーサル音声翻訳先端研究(U-STAR)コンソーシアムを設立。U-STARは各機関が運用する音声翻訳に必要な音声認識、機械翻訳、音声合成のサーバーのプロトコルの標準化を進めてきた。

このほど、国際電気通信連合(ITU)の電気通信標準化部門が、NICTの開発した音声翻訳通信プロトコルを承認。U-STARに参加する各研究機関のサーバーを相互に接続することで各言語の音声認識、音声合成、翻訳技術を活用できる。

新しい音声翻訳アプリ名は、「VoiceTra4U-M」。ロンドン五輪開催に合わせ、アップルの審査終了後、今週中をメドに全世界でアイフォーンアプリとして公開を予定している。

NICTは独自に蓄積した音声データをもとにスマホ向けの音声翻訳アプリ「VoiceTra」を2010年に公開。アイフォーンやアンドロイド向けアプリとしてすでに一般公開され、成田空港や京都などの観光地で活用が進んでいる。

既存のNICTの音声翻訳アプリ「Voice Tra」で対応可能な、英語、中国語、インドネシア語などの6言語に加え、トルコ語、ロシア語やオランダ語、ハンガリー語、マレー語などにも高精度で対応できるようにした。テキスト入出力で23、音声入力は17、音声出力は13言語に対応する。テキストベースでは、世界の人口の95%をカバーできるという。各国のネーティブスピーカー含め、膨大に蓄積された音声データを使うことでより高精度の音声翻訳ができるという。現時点で翻訳の精度を示す「翻訳率」は約80%。

音声認識技術は、米グーグルが検索サービスで音声認識を始めたほか、アップルがアイフォーン4Sに音声ガイド「Siri」を搭載。マイクロソフトも音声を使って画面操作ができるコントローラー「キネクト」の技術開発を進めている。NTTドコモも独自に通訳電話サービスの技術開発を進めており、2012年度のサービス実用化を計画している。NICTは、「まず、旅行シーンに限定し単語や文章を蓄積、翻訳精度を高めていき順次、医学や特許などの専門用語などにも範囲を広げ、国内での病院や特許関連でも利用シーンを増やしていく」(多言語翻訳研究室の隅田英一郎室長)考えだ。

(電子報道部 杉原梓)

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