ユーロ、対ドルで1.20ドル台に下落 2年1カ月ぶり 対円94円台
【NQNニューヨーク=森安圭一郎】23日午前のニューヨーク外国為替市場で欧州単一通貨のユーロが売られ、対ドルで一時1ユーロ=1.2067ドル近辺まで下落した。東京市場の安値である1.2082ドルを下回り、2010年6月11日以来約2年1カ月ぶりの安値を付けた。スペインが国家として全面的な金融支援を受けることへの警戒感や、ギリシャのユーロ圏離脱を巡る観測の再燃が背景だ。午前11時25分(日本時間24日午前0時25分)現在、ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.21ドルちょうど近辺と、前週末20日終値の1.21ドル台半ばより安く推移している。
ユーロは対円でも下落し、同時点で前週末比50銭円高・ユーロ安の1ユーロ=94円90銭~95円00銭。東京市場で94円23銭近辺と00年11月以来約11年8カ月ぶりの円高・ユーロ安水準を付けた後、ロンドン、ニューヨーク市場ではややユーロが下げ渋っている。
円は対ユーロと同様に対ドルでも買われ、同時点で前週末比5銭円高・ドル安の1ドル=78円35~45銭で推移している。東京市場で77円95銭と6月1日以来の円高・ドル安水準を付けた。