米テスラ、量産型EVの出荷開始 年産2万台計画
【シリコンバレー=奥平和行】米電気自動車(EV)メーカーのテスラ・モーターズは22日、同社初の量産車「モデルS」の出荷を始めた。新型車はトヨタ自動車と米ゼネラル・モーターズ(GM)の合弁工場だった旧NUMMI(カリフォルニア州)で生産し、同工場が2010年4月の生産終了から約2年ぶりに量産工場として息を吹き返すことになった。
モデルSはセダン型の乗用車で、米国での価格は4万9900ドル(約400万円、米連邦政府税控除適用後)から。既に1万台以上の予約が入っているという。年内に5000台、13年以降は年間2万台に増やす計画だ。日本での価格は未定だが既に予約受け付けを始めており、13年から納車を始める。
同日、工場内で開いた記念式典には同州のジェリー・ブラウン知事が出席し、「量産開始はカリフォルニアが前進している証拠のひとつ」などと述べた。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「20年以内に世界の新車の過半がEVになり、当社はこの移行に大きな役割を果たす」と話した。
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