東京海上、純利益60億円に下方修正
東京海上ホールディングスは7日、2012年3月期の連結純利益が前の期比92%減の60億円になったようだと発表した。従来予想は100億円。3月末にかけての株価上昇で有価証券の減損額は見通しを下回ったものの、子会社の東京海上日動フィナンシャル生命保険が変額年金保険の販売を全面停止し、新たに責任準備金を積み増したことが響いた。
一方、タイの洪水で発生する保険金は約1300億円と、タイの通貨バーツ高の進行で従来予想より約200億円膨らむもよう。ただ、損失発生に備えて過去に積み上げていた責任準備金を取り崩すため、タイの洪水による損益への影響は小さい見込みという。
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