コンプガチャ、7月1日から規制へ 景表法で新基準
松原仁消費者担当相は18日の閣議後の記者会見で、ソーシャルゲーム(交流ゲーム)の課金システム「コンプリートガチャ(コンプガチャ)」について、景品表示法で違法とする新たな運用基準を示すことを明らかにした。7月1日から規制の対象にする考えを示した。
コンプガチャは携帯ゲームの利用者が1回数百円で「ガチャ」と呼ばれる電子くじを引き、カードを手に入れる。特定のアイテムがそろうとさらに別の希少なカードが入手できる仕組みだ。こうした「絵合わせ」と呼ばれる手法を、射幸心をあおる恐れがあるなどとして、景表法は禁じている。
松原担当相はコンプガチャについて、景表法に違反する「絵合わせ」に該当するとの見解を示した。その上で、「景品表示法での解釈を明らかにし、コンプガチャが違法となることを明確にする」と述べた。
消費者庁は5月上旬に規制に乗り出すことを決め、ガイドラインを策定。これを受け、携帯ゲーム大手のグリーやディー・エヌ・エーなど各社はコンプガチャのサービスを相次いで廃止すると表明している。