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27日にダービー ディープインパクト産駒は勝てるか

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競馬の祭典、第79回日本ダービー(東京優駿=G1・芝2400メートル)が27日、東京競馬場で行われる。3歳馬の頂点を争う18頭の中には、2005年の優勝馬で、同年と06年の年度代表馬に選出された名馬ディープインパクトの子が7頭も入っている点が目を引く。

競馬界が今世紀最初に送り出した大スターが、種牡馬に転じてから5年余り。初年度産駒は既に4歳で、2世代目が今回のダービーを迎える。ここまで、期待通りの活躍を見せてきた一方で、昨年の3歳3冠はオルフェーヴル(父・ステイゴールド)にさらわれた。2年目でダービー馬を送り出し、大種牡馬としての地位を確立できるだろうか。

18頭中7頭、占有率は39%

今回のダービーで出走権を確保済みのディープインパクト産駒は7頭。フルゲートは18頭なので、シェアは約39%に上る。

国内の競馬界を席巻した大種牡馬サンデーサイレンスでも、ダービーで04年に18頭中8頭を占めた例があるだけ。ディープインパクトはサンデーサイレンスの代表産駒で、種牡馬としての影響力は早くも父の域に迫っている。

出走予定のディープインパクト産駒
馬 名主な戦績(1)(2)(3)
エタンダール青葉賞2着
スピルバーグプリンシパルS1着
ディープブリランテ皐月賞3着
トーセンホマレボシ京都新聞杯1着
ヒストリカル毎日杯1着
ベールドインパクト京都新聞杯2着
ワールドエース皐月賞2着

加えて、質的にも今年の方が充実している。昨年のダービーでは、産駒4頭が出走したが、人気最上位はトーセンレーヴの5番人気で、結果も同馬の9着が最高だった。だが、今年は上位人気を占める可能性が高い。

筆頭格は皐月賞2着のワールドエース。皐月賞では2番人気に推されたが、スタートでつまずいて落馬寸前となり、辛うじて立て直す苦しい展開だった。

しかも、終始、馬群の一番外を回り、走った距離は他馬よりも長かった。優勝したゴールドシップが馬場の内を回ったのは対照的で、2馬身半の着差に比べて、実力差は少ないと思われる。

他の出走予定馬も粒ぞろいだ。前哨戦の京都新聞杯(5月5日・G2)をレコード勝ちして参戦を決めたトーセンホマレボシは、異父兄にトーセンジョーダン(11年天皇賞・秋優勝)がいる血統馬。オーストラリアの名手、クレイグ・ウィリアムズが騎乗する点も魅力だ。

皐月賞3着のディープブリランテは、距離に課題を抱えているがスピードは一級品。3月にG3の毎日杯(阪神)を勝ったヒストリカルは、皐月賞を早々と回避して目標をダービーに絞り、じっくり調整されている。

スピルバーグは昨年の菊花賞3着馬トーセンラーの弟で、距離に融通が利きそうな点が強みだ。

産駒、早くも重賞18勝

ディープインパクトは05年に無敗のまま史上6頭目の3歳3冠を達成。8戦目の有馬記念でハーツクライに初黒星を喫したが、翌06年も天皇賞・春と宝塚記念で優勝した。

期待を集めた仏G1、凱旋(がいせん)門賞遠征では3位入線と敗れ、その後に薬物違反が判明して失格となったが、帰国後はジャパンカップと有馬記念を制覇。中央競馬最多タイとなる7つのG1タイトルを手に引退した。

51億円の高額で07年から、北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬生活に入った。

種牡馬としても順風満帆で、08年生まれの初年度産駒が競走年齢を迎えた10年以降、着々と勝ち星を積み重ねている。

11年4月の桜花賞ではマルセリーナが優勝し、産駒で初のG1制覇。6月の安田記念ではリアルインパクトが年長馬を抑え、1984年のグレード制導入以降初めて3歳で優勝する殊勲の星をあげた。

2世代目の09年組からは、女王ブエナビスタの異父妹ジョワドヴィーヴルが現れ、デビュー2戦目で阪神ジュベナイルフィリーズで優勝。今年はジェンティルドンナが桜花賞、オークスの牝馬2冠を達成した。

13日には仏ロンシャンのG1、1000ギニー(日本の桜花賞に相当)で、ビューティーパーラーが無敗(4戦)のまま早くも海外G1制覇の快挙も達成した。

今年は中央の種牡馬ランキング(産駒の獲得賞金額を合計)で首位を走っており、初の年間トップの可能性が高い。この指標は本来、長く供用され、産駒数の多い種牡馬が有利で、3、4歳世代しかいないディープインパクトが、いかに優れた産駒を出しているかを物語っている。

重賞勝ち馬も4歳が7頭(7勝)に対し、3歳は9頭(11勝)で、2世代目の方が勢いがある。

使い減りと距離の壁

2世代目の成績が伸びたのは、現4歳の産駒を実際に扱った各厩舎が特徴をつかみ、レース選択の精度が高まった影響とみられる。産駒の特徴として、一戦一戦で全力を出し切る傾向が強く、その分、レース後の反動が大きいと指摘されている。

今回のダービーも、無事なら出走可能だったアダムスピーク、ベストディールの重賞勝ち馬2頭が、体調不良で出走回避となった。複数の重賞を勝ったのも、桜花賞、オークスの3歳牝馬2冠を制したジェンティルドンナ(3勝)だけだ。

長めの距離に弱いイメージもあったが、ある程度は払拭したのが20日のオークス(2400メートル)。ジェンティルドンナ、ヴィルシーナが1、2着を占めた。全体の流れが速く、レース最速記録が出た消耗戦を制した点は価値が高い。

ただ、オークスまでにあげた国内外のG1勝利はすべて1600メートル戦。ディープインパクト自身は生涯、2000メートル以上しか走らなかったが、前へ行こうとする気持ちの強さに、主戦の武豊騎手もずっと神経をつかっていた。

敵は同門の先輩

今回、ディープインパクト産駒の強敵となるのは、皐月賞馬ゴールドシップと、トライアルの青葉賞(G2)を圧勝したフェノーメノ。ともに父はステイゴールドで、昨年の三冠馬オルフェーヴルも送り出している。

ディープインパクト産駒の国内GI勝利
レース競馬場距離
マルセリーナ2011桜花賞阪神1600
リアルインパクト2011安田記念東京1600
ジョワドヴィーヴル2011阪神JF阪神1600
ジェンティルドンナ2012桜花賞阪神1600
ジェンティルドンナ2012オークス東京2400

ステイゴールドもディープインパクトも、現役時代は池江泰郎・元調教師が管理していたが、戦績は対照的だ。

ディープインパクトが国内で1回しか負けなかったのに対して、ステイゴールドは失格や競走中止を含めて43回も負けた(国内5勝、海外2勝)。G1勝利も2001年12月の香港ヴァーズの1つだけ。年が明ければ8歳という高齢でのタイトルだった。

ただ、香港に加え、同年3月に当時はG2だったドバイ・シーマクラシック(現G1)で優勝。海外2勝はディープインパクトにもできなかった偉業である。

種牡馬入り後も、オルフェーヴルの兄ドリームジャーニーや、10年に凱旋門賞で2着と惜敗したナカヤマフェスタなどを輩出。自身同様、気性にムラはあるが、大舞台に強い産駒が多い。

また、やはり池江元調教師の下で90年代に活躍したメジロマックイーンを父に持つ牝馬との組み合わせが「黄金の配合」として注目を集める。ドリームジャーニー、オルフェーヴルの兄弟もゴールドシップも、この配合で誕生。一種のキラーコンテンツとなっている。

違いすぎる環境

現役時代は同門の先輩後輩だった2頭だが、種牡馬入り後の環境は対照的だ。ディープインパクトは北海道安平町の社台スタリオンステーションで供用。日本を代表する種牡馬が集まる種馬場にあっても、種付け料はずっと最高額(今年は1000万円)だ。国内最強の生産者・社台グループを中心に、よりすぐりの繁殖牝馬を集めてきた。

顧客に馬を売る立場の同グループにとって、過度な近親交配は避けつつも、良質の牝馬を極力、種付け料の高いディープインパクトと組み合わせるのが、高い馬をつくる早道だからだ。

ディープインパクトの父サンデーサイレンスも、同じように運用され、日本の血統地図は結果的にサンデー系一色に染められた。

一方のステイゴールドは、同じサンデー系に属するが、現役時代の成績も影響して社台スタリオンステーションではなく日高で供用された。いわば都落ちで、種付け料は一時、100万円まで下がった(今年は600万円)。種付け料の低さは交配相手の質の低下に直結するが、この悪条件を克服して、次々にG1級を送り出した底力は光る。

ディープインパクトは成功が半ば約束されていた立場。もし今年もステイゴールド産駒にダービーをさらわれれば、ディープインパクトの地位も傷つきかねない。その意味で、7頭を送り出す今回は、種牡馬としての評価を左右する正念場となる。

(野元賢一)

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