医師が脱法ハーブ吸引か 病院搬送、看護師も
山梨県立中央病院(甲府市)に勤める男性医師と女性看護師が、陶酔や興奮作用のある化学物質を葉に混ぜた「脱法ハーブ」を吸引した影響とみられる体調不良で、甲府市内の看護師宅から勤務先の病院に搬送されていたことが19日、病院などへの取材で分かった。
病院や消防によると、17日深夜から18日未明の搬送時に2人は意識がもうろうとしていたが、いずれも命に別条はないという。
2人は17日午後、甲府市内の看護師宅で脱法ハーブを吸引したとみられ、午後11時半ごろ、意識がもうろうとなったという。「気分が悪くなっている人がいる」と近所の住民が119番した。
様子を不審に思った病院が18日、甲府署に通報。同署は出頭した2人から任意で事情聴取。同署によると、尿検査で麻薬や覚醒剤などは検出されなかった。脱法ハーブの可能性があるとみている。
山梨県立中央病院は「警察の捜査結果を待って、処分について検討したい」としている。
脱法ハーブをめぐっては、吸引後に体調不良を訴えるケースが相次ぎ、4月には横浜市で脱法ハーブを吸っていたとみられる男性が死亡した。〔共同〕