議員定数削減「消費増税の採決前に結論」 首相
年金協議、参加を野党に要請
衆院の社会保障・税一体改革特別委員会は22日、消費増税を柱とする一体改革関連法案の審議を続けた。野田佳彦首相は消費増税の前提となる「身を切る改革」に関し「国会議員の定数削減は『1票の格差』是正や選挙制度改革との同時決着を目指しているが、消費増税法案の採決前に結論を出さなければいけない」と言明した。
首相が定数削減などの結論を出す期限に言及したのは初めて。与野党は23日に幹事長・書記局長会談を開き、実務者レベルで続けてきた定数削減や選挙制度改革の協議を格上げする。
首相は消費増税法案が今国会で成立しなかった場合の経済への影響について「財政再建をやらないというメッセージが出て長期金利が1%上がった時は、資金調達などで企業にもろに影響する」と強調。「不退転の決意で臨んでいる。結果については重たい責任がある」と成立への決意を重ねて示した。