レーザー光源使った液晶テレビ 三菱電機、濃い色も鮮やか
三菱電機は30日、バックライト光源に赤色レーザーを使った液晶テレビ「リアルレーザービュー」を6月29日に発売すると発表した。明るい青色であるシアン色の発光ダイオード(LED)と併用して、濃い赤や紫などを鮮やかに再現できるという。画面サイズは55型。価格はオープンだが、店頭の実勢は38万円前後の見込み。月間生産3000台を計画する。
赤色レーザーは純度の高い赤色を再現でき、シアン色LEDは青と緑を効率よく発光できる。パネルの両端にレーザーを32個、LEDを160個搭載し画面全体を光らせる。白色LEDをバックライトにしている従来の同社製品と比べて、表現できる色の範囲が3割程度広がるという。
ブルーレイ・ディスク(BD)録画再生機と記録容量1テラ(テラは1兆)バイトのハードディスク駆動装置(HDD)を内蔵。10個のスピーカーを搭載し、重低音から高音まで、より原音に近い音を再生する。別売りの専用メガネで3次元(3D)映像を鑑賞できる。
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