ユーロ、対円で3カ月ぶり安値 ギリシャ再選挙で売り
【NQNニューヨーク=森安圭一郎】15日のニューヨーク外国為替市場でユーロが主要通貨に対して売られている。対ドル相場は1ユーロ=1.28ドルの節目を割り込み、一時1.2771ドルと1月18日以来約4カ月ぶりの安値を付けた。ギリシャのパプリアス大統領と主要5政党の党首との会談がまとまらず、6月の再選挙実施が確実になった。同国政治の混乱長期化を嫌気したユーロ売りが先行した。対円相場は一時1ユーロ=102円17銭と2月16日以来約3カ月ぶりの円高・ユーロ安水準を付けた。
ギリシャ大統領府報道官の「再選挙を実施する」とのコメントが伝わるとユーロは下げ足を速めた。もっとも、これまでの連立協議の失敗などから市場ではすでに再選挙は不可避との見方が広がっていたため、売り一巡後のユーロは下落幅を縮めている。
午前10時30分(日本時間午後11時30分)現在、ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.27ドル台後半と、前日終値の1.28ドル台前半より安く推移している。対円相場は前日比5銭円安・ユーロ高の1ユーロ=102円40~50銭と、前日比でわずかながらユーロ高に転じた。