高速船がクジラと衝突か、損傷なし 長崎・対馬沖
3日午後0時半ごろ、長崎県対馬市厳原港の南東約13キロメートルの海上で、九州郵船の高速船「ヴィーナス2」が何らかの生物と衝突した。乗客99人と乗員5人にけがはなく、自力航行を続けて約45分後に目的地の厳原港に到着した。
対馬海上保安部や九州郵船によると、乗客らが「2~4メートルくらいの生き物が浮かんできた」「黒い物体が見えた」などと話しているといい、海保はクジラなどと衝突したとみて調べている。
対馬海保の調べでは、水面から上の船体には目立った損傷はなく、船首側の水中翼にぶつかり、乗り上がるような状態になったとみられる。船長は九州郵船に対し、「高波にぶつかったような衝撃が1回あった」と話しているという。
九州郵船によると、ヴィーナス2は3日午前10時25分に福岡市の博多港を出港し、長崎県壱岐市の郷ノ浦港に寄港した後、厳原港に向かっていた。〔共同〕