石原知事「尖閣、東京の船で調査」 都議会で表明
東京都の石原慎太郎知事は12日の都議会で、都による沖縄県・尖閣諸島の購入計画について「近々、東京が自ら船を仕立てて必要な調査を行うつもりだ」と答弁した。都保有の船舶を使って周辺の自然や資源の状況を調べる考えとみられる。
同諸島は現在、国が所有者から賃借しており、購入手続きに必要な上陸の見通しは立っていない。石原知事は購入に充てる寄付金が11億円を超えたことに触れ、「国の弱腰な態度への国民の怒りと不信の声ととらえるべきだ」と強調。「政府も都の行動をバックアップすべきだ」と訴えた。
買い取り後の活用策については、小笠原諸島や伊豆諸島などの振興で培ったノウハウを生かし、地元の石垣市や沖縄県と協議するとした。