戦時徴用の韓国人女性、三菱重工業を提訴へ 賠償求め
【ソウル=島谷英明】日本統治下の第2次大戦中に強制徴用されて名古屋市の三菱重工業の工場で働いていた韓国人女性ら9人が来月にも、韓国で同社に損害賠償訴訟を起こす方針であることが26日、分かった。1人につき1億ウォン(約670万円)の賠償を求めるという。26日付の韓国紙ハンギョレなどが報じた。
韓国最高裁が24日、強制徴用された韓国人の三菱重工業や新日本製鉄への損害賠償訴訟で、個人の請求権は消滅していないとの初判断を示したのを受けた動きとみられる。
提訴する方針の女性らは日本でも三菱重工業や日本政府に賠償を求め提訴したが、請求権は消滅したとの理由で2008年に敗訴していた。