日経平均続落、9500円台 下げ幅一時140円超
週明け9日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は5日続落で始まった。下げ幅は140円に達する場面があり、9500円台半ばから後半と取引時間中では3月7日以来、約1カ月ぶりの安い水準で推移している。6日発表の3月の米雇用統計が市場予想に届かなかったことを受け、米景気の先行き不透明感が台頭。運用リスクを取りにくくなった海外投資家などによる国内主力株への換金売りが先行している。トヨタは8日続落で始まった。
3月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比12万人増加と、2月(24万人増)から半減し、市場予想(20万人)を大きく下回った。このところ広がっていた、米景気の先行きに対する楽観的な見方が急速に後退。中国や欧州も含めた世界的な景気減速懸念が広がり、運用リスクを回避する「リスクオフ」の流れが強まった。
ドル売りに伴って円相場が1ドル=81円台前半まで上昇したことも重荷。朝方に発表された2月の経常収支(速報)が1兆1778億円の黒字に転じたことが円買い・ドル売りに弾みを付ける場面もあった。円は対ユーロでも堅調で、国内輸出企業の採算悪化懸念を誘っている。
東証株価指数(TOPIX)も続落で始まった。
三菱UFJ、トヨタ、ホンダ、野村、三井住友FG、みずほFG、ファストリ、グリー、日産自、日立など主力株は軒並み安い。レオパレスの下げが目立つ。半面、武田、CVSベイが堅調。〔日経QUICKニュース〕
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