エア・ウォーター、インドの産業ガス大手を買収
エア・ウォーターは28日、インドの産業ガス大手のエレンバリー・インダストリアル・ガシズ(ベンガル州)を買収したと発表した。創業家からの譲渡と公開買い付けで株式の51%を取得。買収額は20億円弱とみられる。買収を機にインド市場に参入し、成長市場の取り込みを目指す。
エレンバリー社はインド東部の製薬、鉄鋼会社などに、酸素や窒素を納入する小口取引に強い。小口分野の国内シェアは約10%で、年間の売上高は10億円強。
エア・ウォーターは非常勤取締役を派遣。エレンバリー社の社長は創業家出身者が続け、ムンバイ市場への上場も当面は維持する。エア・ウォーターは産業ガスの省エネ型プラント技術などをインド社に提供。将来は化成品や金属表面処理などの分野でも協力を検討する。
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