米フェイスブック、利用者9億人を突破
米証取委に報告書
【シリコンバレー=岡田信行】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックは23日、利用者数が全世界で9億人を突破したと発表した。米証券取引委員会(SEC)に提出した新規株式公開(IPO)申請に関係する修正報告書で明らかにした。同社は2012年1~3月期の業績について、売上高が前年同期比45%増、純利益が10%減少したことを明らかにした。
フェイスブックが提出したIPO申請の修正報告書によると、今年3月末時点のフェイスブックの利用者数は全世界で9億100万人となり、昨年3月末の6億8000万人に比べて33%、約2億2000万人増えた。日々の利用者は3月の平均で前年比41%増の5億2600万人。4億8800万人が携帯機器でフェイスブックを利用した。
フェイスブック上に書き込まれているコメントや「いいね」ボタンの押された回数は1日平均で32億件に達し、情報交換の場として存在感を増していることを数字の面でも改めて明らかにした。
フェイスブックは1~3月期の業績も公開した。売上高は前年同期比45%増の10億5800万ドル(約860億円)、同社株主に帰属する純利益は10%減の1億3700万ドル(約110億円)だった。利用者数の急拡大で広告収入が急伸したが、研究開発費や販売管理費がかさみ、純利益は落ち込んだ。