石原都知事と橋下大阪市長が会談 連携協議か
石原慎太郎東京都知事と地域政党「大阪維新の会」代表、橋下徹大阪市長が4日、大阪市内のホテルで約1時間半会談した。終了後、両氏は記者団の質問に答えなかった。次期衆院選への対応や今後の政局、政策課題などを巡って協議したとの見方が出ている。
会談は石原氏側が持ちかけた。維新の会の事実上の次期衆院選公約「維新八策」、橋下氏が掲げる府市を再編統合する「大阪都構想」、東京電力や関西電力に電力供給体制の見直しを求める株主提案などについて意見交換したもようだ。石原氏を中心に取り沙汰される新党構想と、維新の会との連携に関して話し合った可能性もある。
石原氏との新党構想を進めるたちあがれ日本の平沼赳夫代表は記者会見で「橋下氏との関係は石原氏に任せている。全体から見ていい流れが出てくればいい」と表明した。昨年11月の自身と橋下氏との会談に触れ「橋下氏は石原氏のことを大変評価していた」と両氏の連携に期待感を示した。
ただ、石原氏やたちあがれ日本を中心に新党構想が表面化した1月以降、新党への参加で名前が上がったのは元議員らが中心。現状では構想が他政党を脅かす支持を集めるまでには至っていない。たちあがれ日本の内部でも「橋下氏と組まなければ新党は無理だ」との声が上がっていた。
石原氏らとの新党構想に意欲を示す国民新党の亀井静香代表は4日の記者会見で「今の政治が合従連衡して日本の事態を収める力もない。オールジャパンの体制で総力を結集しなければいけない」と語った。