米国務長官、シリア停戦「行動で誠意を」
【ワシントン=共同】クリントン米国務長官は27日、反体制派への武力弾圧を続けるシリアのアサド大統領が、アナン前国連事務総長の停戦提案を受諾したことについて「誠意と真剣さがあるかどうかは、言葉でなく行動で評価する」と強調、シリア軍に攻撃停止と都市部撤退を直ちに命じるよう要求した。国務省で記者団に語った。
一方、フランス公共ラジオによると、シリアでは27日も西部ホムスなど各地で政府軍と反体制派の衝突があり、全土で少なくとも44人が死亡。停戦は実現していない。
国連のセリー中東和平特別調整官も同日、アサド政権には「約束に従った行動が直ちに必要だ」と指摘した。