ご当地ナンバー拡大へ 国交省懇談会、プレート形状見直しも提案
自動車のナンバープレートの見直しを議論していた国土交通省の懇談会は26日、「ご当地ナンバーの拡充や欧州型の横型ナンバーの導入、記載内容の追加・変更を検討すべきだ」との中間とりまとめを公表した。4月24日まで一般から意見を募集し、今年夏にも最終的な方針を決める。
懇談会は、ご当地ナンバーを地域振興などの取り組みの「有用なツール」と評価。プレートの表示内容を大幅に見直し、運輸支局や自動車検査登録事務所の所在地を記載する「地域名」をアルファベットに置き換えた上で、新たに「地名」を新設し、表示地名を柔軟に拡大できるようにする案を示した。
また希望ナンバー制度で人気の高い一部番号が枯渇するのを防ぐため、車の種別や用途を示す「分類番号」にもアルファベットを導入。現状より細長い「横長型」など新たな形状を導入し、表示項目が増えても見やすさを確保することの検討も必要とした。
ご当地ナンバーは2006年から導入され、「富士山」「つくば」など計19地域。その後、世界遺産になった岩手県「平泉」や群馬県「前橋」、鹿児島県「奄美」、三重県「伊勢志摩」などの追加要望が寄せられていた。