台風死者3621人に フィリピン当局
フィリピン国家災害対策本部は15日、比中部を襲った台風30号による死者が3621人になったことを明らかにした。行方不明者は1140人で、被害はさらに拡大する見込みだ。アキノ大統領は犠牲者数を「2000~2500人」としていたが、大幅に上回った。国連は死者を4460人と推計している。
被災地では遺体の確認作業が大幅に遅れているが、1週間が過ぎて被害の大きさが明らかになりつつある。食料不足が深刻で、飢えや感染症などによる2次被害の恐れも指摘されている。
史上最強クラスの台風30号は8日に中部レイテ島やサマール島などを直撃。犠牲者の大半は高潮に飲み込まれたほか、暴風雨により破壊された建物の下敷きになるなどしたとみられている。(マニラ支局)