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静岡知事「浜岡、再稼働に影響」 津波21メートル推定

(更新)
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最大で高さ21メートルの津波が襲来するとの試算が示された中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)。中部電は年内の完成を目指して津波対策工事を実施しているが、防波壁の高さは海抜18メートル。最大級の津波であれば乗り越える可能性がある。

静岡県の川勝平太知事は31日、静岡市内で記者団に対し、設計見直しについては「中部電自身が考えていると思うし、我々も必要性があると思う」と指摘。再稼働の判断についても「言うまでもなく何らかの影響を与える」と強調した。

一方、浜岡原発の地元である御前崎市の石原茂雄市長は「21メートルという数値だけが独り歩きする懸念がある」とし、「根拠をしっかり聞いたうえで、市の安全対策も見直す必要がある」とのコメントを出した。中部電には「国が示した数値を精査し、これに沿った浜岡原発の安全対策に全力を注いでほしい」と注文をつけた。

枝野幸男経済産業相は31日、訪問先の沖縄市内で記者団に対し「浜岡原発は(内閣府検討会の)研究を踏まえ、当然、抜本的な安全対策を組み立てることになると思う」との見解を示した。一方で「目の前の問題としては万が一大きな津波が来た場合でもしっかりと冷却ができるための応急措置はとっている」と説明した。

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