放鳥トキの卵3個確認 佐渡、36年ぶりひな誕生も
環境省は26日、新潟県佐渡市で放鳥した3歳雄と2歳雌のトキのつがいが、22日時点で卵3個を温めているのを確認したと発表した。18日に卵を温める「抱卵」を開始しており、有精卵で順調にいけば、4月中旬に野生では36年ぶりとなるひなが誕生する。
同省によると、通常はしぐさなどから抱卵の開始や継続を判断しており、実際に卵が確認されるのは珍しいという。
17日に巣に隣接する木に初めて小型カメラを設置し、24時間録画して監視。映像のチェックで巣の中に卵を確認した。これまでは距離が離れた場所にカメラを設置しており、巣の様子を確認するのは困難だった。
一方、同省は26日、新たに6歳雄と7歳雌のつがいが抱卵を開始したと発表した。これで抱卵を継続しているのは、卵が確認されたつがいを含め3組となった。〔共同〕