EU加盟候補国にセルビアを承認へ 3月1~2日の首脳会議
【ブリュッセル=瀬能繁】欧州連合(EU)が3月1~2日の首脳会議で、旧ユーゴスラビアのセルビアをEU加盟候補国として承認する見通しとなった。セルビアと対立するコソボの両国が国境管理措置などで合意したのを受けたもので、27日のEU外相理事会で基本合意に達した。
セルビアは2009年12月にEU加盟を申請。ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦時の大物戦犯を逮捕したほか、セルビアからの一方的独立を宣言したコソボとの関係改善が進んだことで、反対してきたドイツも賛成に転じた。セルビアがEUに加盟するには、司法、人権など35の分野ごとにEUと交渉、妥結する必要がある。現在はトルコ、マケドニア、アイスランド、モンテネグロの4カ国がEU加盟候補国となっている。
ジュペ仏外相は27日「反対する加盟国はなくなった」と指摘。スウェーデンのビルト外相も「セルビアは加盟候補国となる条件を満たした」と述べた。