諏訪湖で4年ぶり「御神渡り」 氷結湖面に「道」
暦の上では春が始まる「立春」の4日、長野県の諏訪湖で、湖面に張った氷がせり上がり、うねるような筋ができる「御神(おみ)渡り」が2008年以来4年ぶりに確認された。神事をつかさどる地元の八剣神社の関係者らが鏡のように凍った湖を見て回り、氷の割れ目のせり上がりを3本確認した。
御神渡りは湖面を覆った氷が、膨張と収縮を繰り返してせり上がる自然現象。諏訪大社上社の男神が下社の女神のもとに通う道と伝えられている。八剣神社は同日夜に総代会を開き、氷の筋の位置で気象や農作物の出来を占う「拝観式」の日程を決める。
日本列島はこの日、前日より気温が上がった地点も多かったが、東京都心の最低気温は氷点下1.0度で、前日と並び今冬最低だった。気象庁によると、来週前半にかけ寒さはいったん緩むが、8日から再び寒気が入り、日本海側の積雪はさらに増えるとみられる。〔共同〕