高速道路の新料金案、年内にも再提示 馬淵国交相
菅改造内閣・経済閣僚インタビュー
馬淵澄夫国土交通相は導入見通しが立たない高速道路の新料金体系について「主体的にアイデアを出していく役割を担わなければいけない」と述べ、料金案を見直して再提示する考えを示した。与党と協議したうえで、年内にも新たな料金案をまとめる方針だ。
高速道路料金を巡っては、4月に前原誠司前国交相が「普通車2000円」など車種別に上限を設ける料金体系に6月から移行すると発表した。だが民主党幹事長だった小沢一郎氏ら与党議員から「値上げになる」などと反発が強まり、現在も新料金案を導入できない状態が続いている。
現行の「休日上限1000円」などの割引は来年3月末が期限で、料金を改定しないと大幅な値上げになる。国交相は新料金案の提示時期について「3月に切れるから、2月に用意すればいいという話ではない。できる限り早くと思っている」との意向を示した。
リニア中央新幹線については「(東海道)新幹線があるなかで、新線の持つ特徴的機能は何かを考えてルート選定が行われるべきだ」と指摘。時間短縮効果や需要を重視して選定すべきだとの考えを示した。東京―大阪間を一括整備すべきだとの声があることには「財源問題も含め、簡単にはいかない。現実的な対応が必要だ」と述べ、慎重な姿勢を示した。