民主党議員73人、中国人船長釈放に抗議声明
民主党の松原仁衆院議員ら衆参両院73人の有志議員は27日、沖縄県尖閣諸島沖での中国漁船と海上保安庁巡視船の衝突事件で、那覇地検が中国人船長を釈放したことに抗議する緊急声明を発表した。声明は地検の判断について「外交問題を一つの理由とする今回の判断は、刑事訴訟法の範ちゅうを超える政治的判断で、検察の権限を大きく逸脱した極めて遺憾な判断だ」と指摘した。
これに加えて松原氏ら12人の議員は、政府がとるべき今後の対応について談話を発表。(1)衝突事件の様子を撮影したビデオ映像の公開(2)日本への領海侵犯や資源の不法取得に対応できる法整備(3)自衛隊の尖閣諸島への常駐――などを求めた。
松原氏は国会内で記者会見し、「現段階では仙谷由人官房長官が地検の判断を了とすると言っただけだ。菅直人首相、前原誠司外相が国内にいない間に(釈放の)判断が下された経緯も含め事実関係の確認をしたい」と語った。