イオンモール浜松志都呂、「ザラ」など30店出店
イオンモールは浜松市郊外の大型商業施設、イオンモール浜松志都呂を大規模改装する。スペインのファストファッション「ザラ」など30店舗が11月までに順次、新規開業する。若者向けの衣料品などを拡充し、売り上げ増加を目指す。浜松市を中心とした県西部の商業施設の競争がさらに激しくなりそうだ。
2004年夏に開業したイオンモール浜松志都呂の大規模改装は初めて。営業しながら全テナント153店舗のうち5割以上あたる85店舗がリニューアルする。既存店舗の館内移転や売り場面積の見直しも進める。
ザラは浜松初出店で、11月中旬、1階に開業する。手ごろな価格で流行商品を購入できる同ブランドを集客の目玉にする。浜松初出店はほかに、低格帯商品の品ぞろえが多い「アズール バイ マウジー」など12店舗。手薄だった10代向け衣料品にも力を入れ、女子中高生向けのブランドなどが新規に出店する。
8月下旬に閉店したCDショップ、HMVの代わりにWAVEが入る。フードコートは週末の混雑を緩和するため、140席増やし730席にする。ほとんどの専門店が出そろう10月22日からリニューアルセールを開催する。
イオンモール浜松志都呂の商業施設面積は6万5000平方メートル。商圏として県の西部のほか、愛知県東三河など広域から集客している。
浜松市郊外には5万平方メートル級の大型施設が点在する。イオングループではイオン浜松市野ショッピングセンターも営業しており、「グループ間で客を奪い合う」(浜松市中心部の商業施設)との声もある。競争激化で空きテナントが目立つ施設も予想される。
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