山口・岩国のネストハウス、複合施設で住宅の魅力発信
注文住宅のネストハウス（山口県岩国市）は人口減が進む山口県を中心に事業を展開する。自社オフィスにカフェやインテリアショップを併設した複合施設を武器に多くの来場者を集める。住宅展示場にモデルハウスという一般的な形態とは一線を画し、独自の顧客接点を増やすことで成長する事業モデルを構築しようとしている。 JR山陽本線の由宇駅から車で10分ほどの場所にあるのがネストハウスの複合集客施設「イロハーブ」だ。…
全国の3割弱の市町村がコメの産出額を増やしている。全国有数のコメ所である秋田県では、4分の3の市町村で2022年の産出額が14年を上回った。人口減や食の多様化などで日本の食卓でのコメの存在感が薄れるなか、新しいブランドや用途の開発、輸出強化といった農業者の地道な努力が実りつつある。 農林水産省によると、22年のコメの総産出額は1兆3946億円。市町村別の推計産出額の公表が始まった14年に比べて3…
東シナ海を望む鹿児島県の吹上浜は日本三大砂丘の一つ。浜沿いに建つ嘉之助蒸留所（日置市）は近年人気のジャパニーズウイスキーを製造している。芋焼酎王国、鹿児島の蒸留技術と熟成焼酎をつくる樽（たる）を用い、「和」を感じさせる味わいが身上だ。 嘉之助蒸留所は焼酎メーカー、小正醸造（日置市）のウイスキー蒸留所として2017年から製造を始めた。21年に小正嘉之助蒸留所として分社化。これまで限定版としてシング…
2025年国際博覧会（大阪・関西万博）の会場運営スタッフのアルバイト募集が始まった。時給は1850円で、関西のアルバイト・パート時給の平均額を6割上回る。万博開催中の期間限定ながら、深刻な人手不足に追い打ちをかける可能性があり、地元企業からは「万博に人材を取られる」と懸念の声も上がる。 万博運営を担う日本国際博覧会協会がこのほどイベント会社を通じて募集を始めた。万博会場で来場者を案内したり、トラ…
政治資金問題による谷川弥一元衆院議員（自民党を離党）の辞職に伴う衆院長崎3区補欠選挙は野党対決になった。候補を立てた立憲民主党と日本維新の会は次期衆院選を見据える。自民党に対抗する政権交代の受け皿にふさわしいのはどちらか。勝敗や票差は立維両党の勢いを映す。 長崎3区は立民元職の山田勝彦氏と維新新人の井上翔一朗氏が立候補した。自民の候補者はいない。 谷川氏が2009年衆院選を除き小選挙区の議席を0…
小倉城（北九州市）の石垣に白い忍者が潜んでいる――。SNS（交流サイト）で話題になり始めたのは1年ほど前のこと。折しも2023年度の天守入場者は25万人を超えて63年ぶりの高水準となり、人気の撮影スポットになっているという。 忍者は本丸から少し外にある石垣の隅にいた。高さ4メートルほどの体は6個の石でつくられ、白っぽく浮き上がっている。上から3番目の石が絶妙な形と角度で肩と腕をつくり、印を結んで…
川崎市で看護業務の効率化に向けた取り組みが効果を生みつつある。一部の市立病院で外部の意見を取り入れ、時間外労働時間を3割短縮した。市の人口あたりの看護職員数は全国最少の水準だ。成果を他の病院に広げ、働きやすい環境づくりと医療資源の充実をめざす。 川崎市看護協会と市の外郭団体、川崎市産業振興財団が中心となり、看護業務の効率化や負担軽減、健康長寿社会の実現をめざす国家プロジェクト「CHANGE」を進…
