IT見本市「シーテック」開幕 日本勢、3Dなどアピール
スマートグリッドの特別展示も
電機やIT(情報技術)の国際見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン2010」が5日、幕張メッセ(千葉市)で開幕した。デジタル家電市場で韓国・中国勢が台頭するなか、日本の電機各社は3D(3次元)のほかネット対応のテレビなどをアピールする。また、環境、省エネルギー関連製品の展開をにらみ、スマートグリッド(次世代送電網)や電気自動車などの展示・講演を充実させた。
特別招待日の5日は出展企業幹部や来賓、報道関係者などが来場する。一般公開は6日から。
会場ではパナソニックがインターネットの競売サイト「ヤフー!オークション」を利用できるネット対応テレビを参考出品。東芝は裸眼で見られる3Dテレビのほか、ネットと連動して録画・視聴の利便性を高める機能を紹介している。経営再建中のパイオニアは2年ぶりの出展。次世代のカーナビゲーションシステムを披露した。
業界の垣根を越えた展示としてスマートグリッドの専門コーナーを設けた。また、5日午前に三菱自動車の益子修社長、日産自動車の山下光彦副社長が電気自動車をテーマに講演。益子社長は「次世代車の開発競争は激しさを増しており、日本が世界をリードし続けるにはITや電機業界との連携が欠かせない」と語った。
2009年の前回は台風の影響もあり、来場者は15万人にとどまった。今回、主催者は9日までの5日間で20万人の来場者を見込む。
関連企業・業界