電子雑誌著作権の指針案を承認 日本文芸家協
日本文芸家協会(篠弘理事長)は15日の理事会で、電子雑誌に作家らの作品が掲載される際、その著作権を一時的に出版社側に譲渡するなどとしたガイドライン案を承認した。煩雑化しやすい著作権処理が迅速化され、電子雑誌の普及を後押ししそうだ。
文芸家協会によると、ガイドライン案は、同協会と日本写真著作権協会に日本雑誌協会が提案、協議してきたもので、3者間ではほぼ合意に達しているという。今後さらに細部を詰めた上で正式決定し、公表する。
同案では、雑誌が電子化される際、作家らが発表した作品の著作権を、週刊など雑誌の刊行形態に応じて1~3カ月間、出版社側に譲渡。原稿料は従来通り紙の雑誌分だけを支払い、電子分は上乗せしない。所定期間を超えた場合は、個別に協議する。賛同しない会員は拘束されない。〔共同〕