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私が香港マネーを選んだワケ

革新力インタビュー(4) 小間裕康GLM社長

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香港の投資会社、オーラックスホールディングスから128億円の資金調達に成功した電気自動車(EV)のスタートアップ企業、GLM(京都市左京区)。小間裕康社長に香港企業から出資を受け入れた理由や日本の資金調達環境、EVで先行する米テスラへの対抗心を聞いた。

――オーラックスの出資を受け入れた理由を教えてください。

「上場している投資会社の傘下に入り、世界から資金を集めやすくしたかったためだ。香港の株式市場にはキャピタルゲイン課税がないこともあり、リスクマネーがダイナミックに動く。オーラックスを通じて数百億円を超える大規模な資金調達をしやすくなった」

「勘違いしてほしくないのは、今回の出資受け入れは資本提携であり、買収されたという認識はない。EV開発は我々が引き続き独自に行う。オーラックスは投資事業のほか、宝石ビジネスを展開しており、富裕層の顧客ネットワークを持っている。我々のスーパーカーの販売先となりうるので、販売面でも期待している」

――ビジネスモデルを教えてください。

「我々は富裕層向けに完成車を販売するほか、制御システムやフレームなどのモジュールをEVメーカーに外販する『プラットホーム事業』を展開している。プラットホーム事業は従来の自動車メーカーにない新たなビジネスだ。オーラックスにはビジネスモデルの可能性を高く評価してもらったと考えている」

――他の企業から出資の打診はありましたか。

「国内外の企業から出資の打診を受けた。国内では数十億円の提案があったが、こちらが定めた期限までに意思決定してもらえなかったので破談になった。海外の自動車メーカーからも出資提案があったが、特定の事業会社の色がつくのを嫌って、次回以降にまた声をかけてもらうよう伝えて断った」

――得られた資金をどう使いますか。

「大半を2019年発売予定の新型スーパーカー『G4』の開発にあてる。基幹となるモーターは安川電機と、車両制御ユニットはボッシュエンジニアリングとそれぞれ共同開発している。完成車の量産を始めて高い性能を示し、プラットホームの販売につなげる狙いだ」

――日本国内の投資家や株式市場には魅力がないですか。

 「自動車の開発は巨額の費用がかかるが、国内でスタートアップが大企業から100億円単位の資金調達に成功した例はほとんどない。スタートアップに出資する投資家にとって、新規株式公開(IPO)時にいくらでイグジット(投資回収)できるかは重要。ただ国内では上場によるキャピタルゲインが小さく、投資家にとって魅力が少ない。米中に比べて圧倒的に資金が集まりにくい」

「日本では機関投資家から安定した出資を受けるには上場する選択肢しかない。2年前は日本国内で上場して資金調達しようと考えていたが、海外の投資家と情報交換するなかで『海外に出よ』と強く言われた。中国や香港には未上場のスタートアップに巨額出資する機関投資家がたくさんいる。グローバル企業を目指すなら世界の投資家を相手にするのは当然だ」

――EVベンチャーでは米テスラが巨額の資金調達に成功し、量産を始めています。

「テスラは旧型の自動車産業の最後の成功者だろう。我々はテスラと違った方法で、IT(情報技術)とEVの連携などで新産業を興すつもりだ。自動車産業に優秀な部品メーカーが多いのは日本の強みだが、垂直系列で縛られており自由に商売できなかった。我々は水平分業のエコシステムを作り、日本の秀でた技術をプラットホームに載せて海外展開したい」

(聞き手は岩井淳哉)

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この10年、日本はノーベル賞の受賞ラッシュだった。しかし、この先も国内が沸き上がるニュースが生まれるとは限らない。技術立国をどう再建するか。企業や大学、研究機関では過去の成功体験にとらわれない取り組みを追う。

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